平成19年4月21日
東静バス株式会社

車両特集vol1『いすゞキュービック』
本日も、東静バスをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
このページは、東静バス(及び関連会社)が使用している車両で一車種ずつリストアップして、
その車両に関するエピソードなどを交えて紹介していきます。第一弾はいすゞキュービックです。

この車種は、様々な企業から転入してきているため、多くのバリエーションがあります。
購入直後の姿などを捉えた画像などをいっしょに公開し、その姿を振り返ってみたい。
■転入直後
同業他社から、多くの車両が転入してきたいすゞキュービック。
それまで保有していなかった車種のため、購入が決まった時には、
乗務員も興味深々だったようだ。導入当時は、他の車両より目立った。             



最初に転入してきたのは、井内バスにて活躍していたキュービックだった。
工場まで運び込まれた直後、工場の前を通りかかった人は珍しそうに見ていた。
塗装が斬新なところもあっただろうが、その風貌が『お化け』みたいなところがあったからだろうか。


キュービックは、その後多くの車両が転入してきた。
年代的には、比較的古い車種にあたるが、その姿に魅かれた者もいたとか。
画像は、北田バスから転入してきたキュービック。元々は国際興業にいた車両で、
北田バスの車両として都心を走り続けた後、東静バスへと移ってきた。


同じく、北田バスから転入してきたキュービックだが、この車両は東急バスで活躍していた。
北田バスへ転入した後も都心で活躍を続け、その役目も終えて東静バスへとやってきた。


元相埼バスキュービック。相埼バスが首都急グループになった際に廃車された。
この車両が転入して以降は、キュービックの導入は暫くの間は行われなかった。


元菜の花電鉄キュービック。転入した当初は、前事業者のマーク,事業社名がつけられたままだった。
この画像では、事業社名は削除されているが、他の車両と比べると特徴が意外と多い車両だった。


元神奈川中央交通キュービック。江田車体より中古車として購入された車輌。
当社で導入した中古車両で、比率が多いのは神奈川中央交通で活躍していた車両であるが、
その役目を終えた後は、たいがいは外国へ渡る車両も少なくないが、今回の導入については、
比較的状態もよく、必要最低限のリニューアルを行ったのみで導入に至った。
■東静バスでの活躍
工場にて整備を受けた後、営業所に配置され活躍し始めた。             
主に市街地の路線で使用され、同じように中古車として導入された車両といっしょに活躍、
沼津登山東海バスで活躍している元都営バスのキュービックとも並ぶことも度々あった。


元北田バス(元東急バス)のキュービック。行先表示などは幕式のまま活躍している。
沼津登山東海バスの元都営キュービックがLED化されているのと比べれば、多少の見劣りがする。

▲元井内バスキュービック。塗装変更、整理券発行機の移設(後ろのり化,運賃後払い仕様化)


▲元バス会社キュービック。塗装変更及び、整理券発行機、料金箱などの設置を実施。行き先表示は幕式のまま


▲元相埼バスキュービック。塗装変更、整理券発行機の移設(後ろのり化,運賃後払い仕様化)


▲元北田バス(元東急バス)キュービック。塗装変更、整理券発行機の移設(後ろのり化,運賃後払い仕様化)


▲元北田バス(元国際興業)キュービック。塗装変更、整理券発行機の移設(後乗り化,運賃後払仕様化),行先表示のLED化


▲元神奈川中央交通キュービック。塗装変更、整理券発行機の移設(後ろのり化,運賃後払い仕様化)

主に、朝と夕方のラッシュ時に使用され、時には郊外・近郊路線でも使用されることが多かった。
やはり、ワンステップ車やノンステップ車といった低床の車両が増えてきている現在の中で、
ツーステップ車を導入したことは、バリアフリーをうたった当社の方針とは離れたものであった。
それでも、多くの乗客を裁くのには必要不可決の存在だったのは間違いなく、各営業所に配置。
その老体に鞭を打ち、多くの乗客を乗せて、最後の活躍を続けている。

■リバイバルの動き

一部の動きでは、当社に移籍してくる前に活躍していた事業者の塗装に変更、
営業運転に投入する動きが多くなっている。中には、前事業者の塗装のまま活躍するものも。



▲元菜の花電鉄キュービック。主な変更点は、整理券発行機の設置と、社名表記追加など。


▲元井内バスキュービック。1台が、井内バスで活躍していた当時の塗装へ変更されている。

■この車両の今後

現在、新型車両の導入とともに、旧形車両の淘汰が続いている。
当然、このキュービックたちも例外ではなく、活躍期間は残り3年間だといわれている。
東静バスでは来年を目処に、子会社への転属を予定している。その流転の人生を、
懸命に走り続ける、このいすゞキュービックたちに、心からエールを送ってほしい。

■編集     

東静バス株式会社広報課:高島 裕樹
2003年、静岡東部交通に入社。
その後、東静バスとしてバス部門の独立に伴う、
転員により、現職に就任。現在はチーフとなる。

*このページに記載してあることは、全て架空です*
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